ストレートネックは、現代の生活習慣の影響で増えている症状のひとつです。
この状態になると、首や肩に痛みを感じるだけではなく、頭痛や自律神経の乱れによる不調を引き起こすこともあります。
本記事では、ストレートネックの原因や症状について詳しく解説するとともに、痛みを和らげるための効果的な方法をご紹介します。
目次
ストレートネックの重症度は、レントゲン撮影によって正確に評価できます。
通常、私たちの頸椎は緩やかなカーブを描いており、このカーブは首や肩にかかる負担を分散する重要な役割を果たしています。
しかし、日々の姿勢や生活習慣によって、頸椎がまっすぐに近い状態や直線化してしまうのがストレートネックです。
レントゲンでは、頸椎の角度や配列の状態が明確に映し出されるため、頸椎の状況を客観的に確認できます。
軽度の段階では、肩こりや首のこり、軽い頭痛が主な症状です。
しかし、状態が悪化するにつれて頸椎にかかる負担が増加し、首や肩だけではなく、背中や腕にまで不調が現れることがあります。
ストレートネックになると、約4〜6kgもある頭部の重さを効果的に支えることが難しくなり、頸椎や首周辺の筋肉に過度な負担がかかります。
特に長時間のデスクワークやスマートフォンの使用など、前かがみの姿勢が続くと、症状を悪化させる要因になりかねません。
ストレートネックは、頸椎の自然なカーブが失われているため、さまざまな痛みや不調を引き起こします。
頸椎のカーブが失われると、痛みや不調が出てくる理由を詳しく解説します。
通常、頸椎は緩やかなカーブを描いており、頭部の重さをバランス良く支えています。
c 通常の状態で頭部の重さは約4〜6kgですが、前に12度傾くと12kg、前に45度傾くと22kgの負担がかかります。
この頭部の重みは頸椎だけではなく、肩や背中の筋肉にもおよぶことも珍しくありません。
その結果、頸椎部分や肩、背中まで痛みが広がることがあります。
特に長時間のデスクワークやスマートフォンの使用など、 前かがみの姿勢が多くなればなるほど、痛みが増す傾向にあります。
自律神経は、日中は交感神経が優位になって、夜間は副交感神経が優位になるというバランスが一般的です。
しかし、ストレートネックになるとこの自律神経のバランスが乱れ、 夜間も交感神経が過剰に働いてしまいます。
その結果、頭痛や不眠、めまいといった症状を引き起こすこともあります。
ストレートネックによる頸椎の歪みは、 直接的な痛みだけではなく、全身の不調を引き起こす要因にもなります。
ストレートネックが重症化すると、 頸椎部分の神経や血管が圧迫されやすくなり、手足にしびれを感じることがあります。
頸椎を通る神経が圧迫されることで、脳から手足への神経信号がうまく伝わらなくなるためです。
具体的には、主に肘の下や指先、足先にピリピリとしたしびれや感覚の鈍さが現れます。
この手足のしびれが継続する場合、頸椎椎間板ヘルニアの可能性も考えられます。
頸椎椎間板ヘルニアは、椎間板が飛び出して頸椎部分の神経を圧迫する状態です。
頸椎椎間板ヘルニアを放置すると、 歩行障害や尿のコントロールに弊害が出てくるケースもあるので、早めの検査と治療が必要です。
このように、ストレートネックが重症化すると頸椎だけでなく全身に症状が及ぶこともあるため、早期の対策と適切なケアが欠かせません。
ストレートネックによる痛みや不調は、適切なケアを行うことで緩和しやすくなります。
日常生活での習慣や姿勢の見直しやストレッチ、トレーニングの継続的な実施が、ストレートネックの痛みを和らげる要因となります。
ストレートネックの痛みを緩和するためには、頸椎部分や肩、背中の筋肉をほぐすストレッチやトレーニングがおすすめです。
ストレッチを行うことで、緊張してコリ固まった筋肉がほぐれ、頸椎の歪みが和らぐためです。
首のストレッチについては、以下の記事で詳しく解説しています。
また、定期的なトレーニングは首回りの筋力を強化し、頸椎が正しい位置に保ちやすくなります。
ストレートネックの痛みを改善するためには、生活習慣の見直しも欠かせません。
特に、日常的な姿勢や行動が症状を悪化させる原因となるため、意識的に改善することが重要です。
読書やスマートフォンを操作する際は、スマートフォンを目の高さで持つようにし、適度に休憩をとりましょう。
1時間ごとに5分~10分程度の休憩をはさみ、首や肩を動かすことを心がけてください。
また、枕が高すぎたり柔らかすぎたりすると、睡眠中の頸椎に負担をかけてしまいます。
適切な高さや硬さの枕を使用すると、朝起きたときに首回りや肩の痛みや不快感を感じなくなります。
ストレートネックで痛みや不調を感じる方は、適切な枕選びが重要です。
頸椎に負担をかけない枕は、以下のポイントを押さえて選びましょう。
弊社は、ストレートネックで悩む方のために、高さと硬さを調整できる「コリ吉ロール」を開発しました。
枕の高さだけではなく、木の棒を使って硬さを自在に調整できるので、 日々の体調や頸椎の状態に合わせて仕様を変更できます。
枕は一度購入すると基本的に高さや硬さを変更できませんが、コリ吉ロールを使うことで 長期的に頸椎の負担を軽減できます。
朝起きたときに頸椎や肩に痛みを感じている方は、これを機に枕を見直してみませんか?
ストレートネックによる痛みや不調は、日常の生活習慣や姿勢の見直しが必要です。
頸椎の負担を軽減するためには、日頃からストレッチやトレーニングを取り入れ、スマートフォンやパソコンの使用時に正しい姿勢を意識しましょう。
また、ストレートネックでお悩みの方は、 高さや硬さを調整できる枕を使って睡眠時に頸椎を正しい位置に保つことが大切です。
ストレートネック専用の枕、コリ吉ロールを使った寝ながらストレッチでケアを続けていきましょう。